当時の西ドイツ製、古い物との比較文章になります。
「EYEVAN」の2026SSモデル、「Sternberg」の御紹介です。
オフィシャル解説の後、当店が過去のヴィンテージを持ち出して勝手に喋ってます。
※ヴィンテージとの比較写真は他カラーの物です。

カットリムに長めの曲智を組み合わせるというアイデアは、デザインチームがニューヨーク滞在中に出会ったヴィンテージフレームから着想を得たもの。
ヨロイは、リム裏でロウ付けしながらブロー智を先端に内包するという特殊な構造を採用。
本来は別々に構成されていたパーツ同士を、フレーム全体のミニマルなスタイルの中に溶け込ませるよう設計されている。
フロントには、2024AWシーズンモデル『Minotaur』のスクエアなレンズシェイプを採用し、構造とフォルムのコントラストが際立つ一本に仕上げた。

と公式で隙の無い文章でほぼ全部お伝え頂いてます。

ですので最初にお伝えした通り、当店は当時の西ドイツ製との比較文章になります。
６０年代位が初出だと思ってます。
※確実では無いです。１０００本以上ヴィンテージがあったんですが、ウチにあったほとんどの物はヴィンテージ専門の眼鏡屋さんが古着屋さんに流すとの事で持っていかれてしまってます。

当時のモノは表からパーツ同士をがっつり溶接してますが、「Sternberg」は全て裏側から溶接してます。
こうすることによってよりミニマルに仕上がってます。

加えて智とブローチ（レンズを固定するネジの部分）を一体化する事でさらにミニマルな仕上がりに。
ブローチ部分はネジ穴が上から見えない、つまり金属の塊にねじのタップを切っている。
とことんまでミニマルで当時では出来ない事をやってます。

西ドイツ製のヴィンテージにも用いられているその当時のメタルに良く見られるヘアライン加工。
このフレームはブラス加工でパーツごとに質感を変えています。
テンプルエンドも靴ベラの様になっている新デザイン。
こうしてその当時のフレームと比較してみると「EYEVAN」がガチでヴィンテージを研究し現代のデザインににうまく取り込んでるのが解って頂けると思います。

ヴィンテージアイウェアを手に取ると、当時の職人がかけた膨大な時間と熱量に圧倒されます。それは、今の時代にはない「唯一無二の魅力」です。

でも、現代の眼鏡作りも負けてはいません。
素材一つとっても、昔では考えられなかった軽さや強さを実現し、デザインの精度を極限まで高めています。

過去の素晴らしい知恵を学び、そこに現代の技術を掛け合わせる。そうして生まれた眼鏡は、ヴィンテージの良さを保ちながら、使い心地においてそれを超える存在になっているのです。

自分はもうヴィンテージを売り物にすることは御座いませんが、その商品の魅力をお客様にお伝えする時に生かしていこうと思います。
良かったら是非。