「EYEVAN」”XOC”の御紹介です。

EYEVAN復活初期に発表されたモデルだと思ってます。
当時はセル・メタルフレーム共にボストン型や角を落としたウエリントン、クラウンパント等の勢いが凄まじく、
この様な角のある天地幅がやや浅めに感じられるメタルフレームは珍しかった記憶が御座います。

カラーレンズ突っ込むと途端に今の空気感のサングラスに、ガラッと様変わりするモデルだと思ってます。

当店がEYEVANについてお話しさせて頂く時にもよく登場する”芯張り”。
兎に角、手間のかかるこの方法を選択したのにはちゃんと理由がございます。

耳に掛かる部分に向かってだんだんと太くなるテンプルデザイン。
そこに隙間なく金属板状の芯金がみっちり埋まってます。

通常はプラ生地に先端が針の様になった芯金を熱して突き刺す"シューティング"を用います。
写真をご覧頂ければ一目でお判りいただける通り、その方法ではキレイにハマりません。

その為”さけるチーズ”の様にプラ生地を２つに割り、ホコリやチリが入らない様に手作業で挟み込んでいます。

「眼鏡という視機能をサポートする道具の中にギリギリまで装飾性を詰め込む」

EYEVANが”着る眼鏡”と呼ばれる一端が垣間見えるフレームになっております。
良かったら是非。

最後にオフィシャルの文章を載せておきます。（下の三行で終わらすのが勿体ない位、良いフレームなんですよ！）

左右別々に彫金されたテンプル芯をアセテートの中に包み込んだテンプルが美しいメタルフレーム。
やや高い位置にあるブリッジと変形のペンタゴンシェイプがヨーロッパヴィンテージの雰囲気を醸し出すアイヴァンらしいメタルフレーム。