SNEAK PEEK、”25SS”は「27CLUB COLLECTION」となっています。

ファッションに寄せたブランドはコンセプトばかりがフューチャーされがちです。
このブランドはデザインから製作までを”すべて一人”でこなされています。
職人の側面も持たれているご本人が作られているからこそ、
格好ばかりじゃない非常に「作りもしっかりした眼鏡」です。
制限は御座いますが、フィッティングさえしっかりして頂ければ長く付き合って頂ける眼鏡になっております。

ロックンロールの歴史において才能のあるミュージシャンは２７歳で亡くなるということ
からその名前が付けられました。
今回はそんな 27Club からジミヘンドリクス、ジャニスジョプリン、ジムモリソン（ドア
ーズ）の曲にフォーカスを当てています。

作りの面では面カットをテーマにしており 3 モデルすべて違う面カットのアプローチをし
ています。

今回ご紹介するモデルはガーネット・ミムズさんの曲を ジャニスジョプリンがカバーしたverからインスパイアされたモデル「Cry Baby」。

ジャニスジョプリンのカバーverで女性の寛容さや力強さを歌っています。
独特なハスキーボイスをシェイプに落とし込み力強さを表現しています。
また、面カットは他の 2 モデルとは異なる角度を採用し緩やかにすることにより女性の
寛容さや優しさを表現しています。

個人的に最初は、一番とっつきにくいモデルと思ってました。
検品・撮影しているウチにこれが一番格好が良いのでは…と評価が変わってきています。

※これは重要な項目なんですが、今現在発表されている全モデル、全カラー、「フラットレンズ仕様」です。
ですのでお手元用の眼鏡には不向きです。（いわゆる老眼鏡）
フレーム上部から見て頂くとわかります。（写真参照）

フラットレンズ仕様になりますと凹凸が無くのっぺりとしたフェイスになりがち。
それを解消する為、レンズの周りを削り込んで立体感を出す。
テレビジョンカットを仕込んでます。

さらにフロントとテンプルはオフセット仕様になっています。
ヴィンテージのアイウェアで良く見られるやつです。

※注意事項としてテンプルのホールド感、挟み込む力の調整の為にフロント裏側をやすりで削っての調整が必要となる事も御座います。
武骨に見えますがかなり繊細、ヴィンテージに強いこだわりを持つデザイナーさんの意図がかなり反映されています。
化粧箱、ケース共にコダワリポイントが満載。

化粧箱、クロスにはミッドセンチュリーの壁紙をイメージした格子模様。
黒枠で囲ってコントラストを生み”しまり”を出しています。

クロスの縁にも生地の素材や社名の元になった”ARTS AND CRAFTS運動”の首謀者ウィリアム・モリスの名言をアレンジした
「美しくない物は身に着けるな」という文字が入ってます。

ケースにもこだわりがあって蛇ガラっぽいテクスチャが使われてます。
昔は眼鏡はお医者さんで作られて渡されておりました。
ですのでケースには医者の氏名、病院の住所等が記載されてたんですよ。

デザイナーさんご本人がギター、ピアノ等の演奏、音楽や映画、ミッドセンチュリーのデザイナーズ家具、建築。
大好きなものが多く、御本人を眼鏡で表現するとこうなりました。

みたいなアイウェアです。

声高には申しませんが、デザイナーさんも含めてドチャクソカッコ良いアイウェアだと思ってます。
良かったら是非。