自分の想定以上に「オモシロフェイス」を生みだしてしまう事のあるプラ素材のラウンド。（メタルフレームは除外します）
井川眼鏡ではプラのラウンドは余りオーダーしない傾向にあります。

得体の知れないクセが良い方に作用するとエグイくらいにカッコよく決まります。
んが！…問題は悪い方に作用する場合…、その振れ幅が凄いフレームが丸眼鏡、ラウンドだと思っています。

そんな自分がこれなら大丈夫！
と感じてオーダーしたのがこのTAYLOR WITH RESPECT(テイラーウィズリスペクト)のcask（カスク）。

自分の目を引いたのがこのグレーササのプラ生地とゴールドのコンビネーション。
かなり洗練されたカラーです。
プラ素材のフロントは通常より薄く作られており、見た目の軽やかさ、プラ素材の丸眼鏡独特の重さ、その軽減に一役買っています。

プラ素材は経年変化で収縮、変形します。
その変形を防ぐ為、テイラーの独自構造ｔ－spineを採用しています。
フロントの裏面を這う金属の事です。（写真参照）

背骨や脊髄を意味するスパインから名前をつけたオリジナルパーツ。
アセテートのような経年変化しやすい素材に組み合わせることで変形を防ぐ効果があります。

加えてダブルSラインテンプル、これまたテイラーの独自構造を採用しています。
このブランド最大の特徴のである掛け心地の良さ。
オールプラスチックのフレームには無いフィット感と快適性があります。

ただこのデザイン機能性だけではなく、美観的要素としても大きく作用してる訳です。
ヨロイの部分からテンプルまで続くメタルパーツ、これがプラ素材のラウンドが持つ野暮ったさを巧く消しています。

随所に既存のパーツでは無く、テイラー独自のデザインされたメタルパーツを随所に落とし込む事、少しづつの積み重ねでラウンドの持つ独特の悪い”クセのみ”を消し、良い所のみを抽出した良作だと思っています。

「自分は丸眼鏡に抵抗を感じた事も無い、むしろ好き。」
って方も、初挑戦の方も良かったら是非。

…実はサングラスにするとマジでカッコ良いと思ってます。