ダブルリム構造です。
インナーリムと呼ばれるフレームをイメージしてみて下さい。
結構歴史が古くて1930年代のイギリス？だったと思います。
当時はガラスレンズが主流でしたし、フレームのメタル部分との緩衝でレンズが破損することも多かったはず。

それを防ぐ為プラ素材を挟んで緩衝材の役目を持たせた。
ってのがそれの起こりですね。

今回ご紹介の"methone"(メトネ)。
内ワッパがアセテートでは無くチタン素材となっています。

何を言っているかわからないと思いますので、分解した状態の写真載せておきます。
ご覧になっていただければ一番早いと思います。

インナーリムを異素材では無く同様のメタルにする事で、ちょっと今までに無い新鮮な表情になる訳です。
30年代ではない、眼鏡の加工技術が進歩した現代だからこそ可能なフレームですね。

一部の手作業、職人の技術が介入してくる箇所は、もう今では出来なくなった事もあります。
それとは逆に新しく生まれるものもある。
その一端を感じる事の出来るフレームかもしれません。

リムとインナーリムのカラーコンビネーションが絶妙で彩度を抑えた色味、加えて風化した様な質感。
ただそれだと金属のダブルリムを主張しきれない。
最悪、気付かれない可能性があります。
それならリムとインナーリムを鮮やかな色味でパキッと仕上げれば？…と考えますよね。
それをやってしまうと輪郭が浮き彫りにはなりますが、コミカルでチープになってしまう。
じゃあどうすれば…って事なんですけど、インナーリムに”強度リム”を使用しています。

これにより凹凸が出来ます。
リムとインナーリムの境目がわかり易くなる事で、これがダブルリムである事が、第三者からも認識されやすくなります。
そうなるとこれが途端に洒落感のある眼鏡に早変わりする訳です。

もちろん、掛け心地、どんな骨格の方でも顔になじむ収まりの良さ。
インナーリムをもっと目立たせてぇ！って場合なら、カラーを入れると輪郭がハッキリすると思いますよ。

その意味ではサングラスとしてもアリですよね。
良かったら是非。

モデル名が"methone"メトネなんですが、土星の第32衛星メトネから名付けられてます。
ちなみにこのフレームが作られている工場品番が３２番だからって事なんですよ。