海外の眼鏡はチタンに熱を加えて一発成型することが多いです。
対して日本製は常温のまま何回にも分けてプレスしパーツを完成させていきます。
工程の数だけ金型が必要になり、機械の調整、時間、凄まじいコストを要します。

では何故そんな製造をってとこなんですけど、
チタンは酸素に反応しやすい素材です。
熱を加えて鍛造すると錆びやすくなります。
さらに熱が冷えてゆく工程でチタンが収縮します。
これにより部品の精度に差ができてしまいます。

この製作工程の差が時間が経つごとに輝きや強度がドエライ差になって現れます。

写真のモデル、TAYLOR WITH RESPECT(テイラーウィズリスペクト)よりpollux(ポルックス)なんですが、
ノーズパッドのクリングス以外ひとつも溶接しておりません。
フロントはチタンの一枚板を冷間鍛造で作り上げています。

落ち着いた見た目とは裏腹に、凄まじい技術の集まったモンスターアイウェアになっています。

肉厚のチタン板を何度もプレスして作ってます。
強度レンズにも対応するため、通常より厚みがあります。

レンズを固定するネジ部分をブリッジから削り出し一体化させています。（溶接してないって事です）
これ世界でも稀な製法です。

ネジ部分が見えずスッキリした見た目。
テイラー独自のメッキに浸透させるカラーパレットも凄まじく、マット仕上げのダメージドカラー。
簡易的にダメージドと呼んでいますが、ダイダイ染めの様な色むらのあるテクスチャ。

掛け心地の良さ、顔への収まりの良さはブランド当初から変化させず、
年々進化して過去最高の出来を更新し続けている稀有なブランドだと思っています。

良かったら是非。