TAYLOR WITH RESPECT(テイラーウィズリスペクト)のcumulus(キュムラス)を用いて、独自パーツのT-spineについて深堀りしてみます。

T-スパインとは何？って事なんですけど、
アセテートの様な経年変化しやすい素材を使ったコンビフレーム等に組み合わせる補強パーツの事です。
それをテイラーが独自設計し直したパーツの事を指します。

これ自体は昔からある屋台骨のような考え方の構造。
写真上部の様な構造が通常です。
そして写真下部がT-スパイン構造。

お気づきになられたと思いますが、T-スパインはテンプルがフロント表面から接続されています。
キモとなる部分は、何故その様な手間のかかる独立パーツにしたのかって事です。

オリジナル構造のヨロイ、ダブルSラインテンプルはテイラーの掛け心地の肝となる独自構造です。
そこを損ねてはテイラーの意味が無い。
ブランドの持ち味である、掛け心地と美観。
それを邪魔しない設計にする為に、T-spineはヨロイパーツとドッキング出来る独立したパーツになっている訳です。

テイラーにおけるヨロイパーツの立ち位置って皆さんが思っているより、多くの役目を持った重要なパーツです。
独自構造ヨロイで上下左右の負荷を分散、オプティシャンが調整の際、工具で曲げる。
その時にテコが効きやすく、微細な調整が可能になる。
普通は調整入れると丁番の合わせが巧くいかなくなったり、少なくともフレームの外観が変形、変化する訳です。
テイラーにはそれが発生しない。
そのような設計になっています。

キュムラスのオフィシャルの解説文も付けておきます。

イギリスの気象学者ルーク・ハワードが考案した雲形分類法から名付けたモデル、キュムラス（積雲）。ラテン語で「積み重なる」という意味を持ちます。軽量なアセテートフロントは、バランスの良いボストン型レンズシェイプ。クリア生地を採用したカラーはT-スパインと重なることで多彩な表情を生み出します。

サングラスにも優秀なモデルで、やっぱりブラウンササのカラーは当店でも反応が良いモデルですね。
個人的にはクリアピンクにグリーンのカラーレンズ突っ込んで掛けて欲しいです。
マジでとっぽいミュージシャンぽくなりますよ。

良かったら是非。