フロントのカシメパーツは恐らくデザインの関係でこの仕様になったと推測されます。
”機能性がデザインを決定している眼鏡”

「E5 eyevan」から新型”P8”の御紹介です。
以前のモデルと変更点はテンプル、カシメおおまかに二点の相違が御座います。

テンプルはプラ生地の長モダンを採用しています。

アセテート素材である以上、縮み、変形が起こる事は避けて通れません。
それを出来るだけ防ぐためカシメピンを打ち込んでモダンを固定しています。

まぁ、E5は「ハイカウントアセテート」と言う通常の眼鏡に使われるアセテートよりタフで軽量な素材を使用してるんで
全然ヘタらんですけどね。

冒頭で推測したフロントのカシメパーツなんですが、よりミニマルにデザインしようとすると、通常のカシメではサイズが大きすぎる。
これだけリムを細く作っておきながら智の部分だけ大きくなるとデザイン的にバランスが取り辛くなるんじゃないかなと考えています。

じゃぁ小さくすると今度は強度に問題が出る。（カシメるピンの幅が狭くなるので…）
そこで編み出されたのがピンを斜めに配置したカシメ。
なるほど、長方形の対角線なら長さが確保できますもんね。

ここに関してはデザイン性がパーツを決定していますね。
もちろん独りよがりなデザインではなく、掛ける人の快適性、
故障の際のリカバリーのしやすさを念頭に置いての変更ですよ。

素材はハイカウントアセテート、金属部分はβチタン、鼻パッドはニュクレル。
これらの素材は全て一度深堀させて頂いてはいますのでざっくりとした解説になります。
ハイカウントアセテートは通常のアセテートより高密度、体温での変形、経年変化がしにくい特殊プラ素材です。
要するに軽くて丈夫。

チタンは強度・軽さ・耐食性・耐熱性・環境性能・等非常に優秀な金属で兎に角多岐にわたって使用されてるので書き始めるとキリがないので許して下さい。

ニュクレルはシリコンパッド並みにグリップがあり軽くシリコンのそれより劣化しにくい。

丁番のネジ部分は1st同様の筒の中にネジを通す仕様。
プラフレームは智の部分のみで力を逃す仕様ですので特にネジにテンションがかかって抜けやすくなる。
それを防ぐこの仕様はまさにって感じです。

全てはこの一言の為にこの文章書いてきました。
これめっちゃ掛け易い！（上になんか小洒落てるー！）