インスタグラムでの紹介文ではご説明しておりませんでしたが、掛け心地、掛け外しのしやすさにも工夫が置かれています。
そんな何かと細かな特徴も多いt-1960についてお話しさせて頂きます。

レンズシェイプはオクタゴン。角を落とし丸みを持たせてあります。
個性的な形に思えますが、スクエアと同じ感覚で普通に掛けれます。

ブリッジ部分に金属パーツが埋め込まれています。
この埋め込まれた金属パーツはフレームの逆反り、破損を防ぐ為に用いられるテクニックです。
他ブランドでもごく稀に見かける事があるこのテクニック。
薄く、かつ細く作られたプラフレームに用いられるmade in japanならではの技術だと思います。
類似の技術にステンレスシートを異なるカラーのセル生地で挟んだものも御座います。

じゃあこのt-1960はどう作られている？
ここからは自分の推測となります。
おそらくフロント生地をえぐり取って金属パーツを埋め込み、ネジで固定し透明なプラ生地でフタをするという大量に生産するには余りにも手間のかかる作業をしていると考えています。

さらに智の部分に関しましてはフロントからマイナスネジで固定しています。
生地が乾燥して縮むとガタつきますがねじを締めることでそのがたつきを防ぐ。
もう一つは修理の事を考えての事だと思います。

さて肝心の掛け心地ですが抜群に良いです。まずβチタンを用いており頭部の張りをイナす事である程度は許容します。
ギミックでどうこうするより、素材の弾性で頭部の締め付けを解消した方が故障も少なくシンプルで自分は好きです。
さらにテンプルエンドを外に逆反りさせる事で掛け外しを容易にする工夫がして御座います。
これだけで格段に掛け外しのストレスが無くなります。
動作がスムースになりますよ。マジで。

カラーリングは墨黒です。
カラーバリエーションに真っ黒を作らなかったのは大正解だと思っています。
ヨロシクどうぞ。