メガネの雰因気としてもなんだか静かな佇まいなんですよね。でも存在感がある。
澄んだ空気感とか、凛とした佇まいとかを感じるんですよね。
…解りました、神社の御神木です。
あれの感じです。
確かに其処にいるんだけど、いない。神聖な感じですよ。ホーリーです、ホーリー。

のっけから話が逸れました。
E5eyevanのM４というモデルとなります。

普段、諸々の理由からマットブラックのカラーリングはオーダーを避けています。
ただこのカラーがe5のイメージや空気感を伝える事が出来るのではと、それに賭けてこの文章を書いています。
伝わっていると嬉しいです。

フロント部分は一枚モノのシートメタルです。一枚のチタンの板、これをくり抜き、複数回のプレスを重ねこの形にしています。
溶接してないので丈夫で軽い訳です。


丁番部分は上から筒状のパーツを通して下からネジを入れる。なぜネジが緩んで抜けるかと言いますと、テンプルの振動がネジに直接伝わるからです。
それを防ぎます。さらにネジのギザギザ（ピッチと言います）が通常の二倍。これでさらに抜けにくく緩みにくい。

そしてＬ字の構造。側頭部を挟み込む力を緩和しさらにねじりを加えていることが眼鏡製作者の調整をより精度の高いものに出来ます。
滅茶苦茶考えられてます。

耳にかかる部分はｃｐ素材を芯材にシリコンチューブを巻き付けています。これによりグリップが上がる訳です。
テンプルカットも可能です。（通常よりテンプルがかなり長いです。通常大体１４５ミリ、E5は１５６ミリ御座います。）
そして先の金属、これ飾りじゃないんですよね。レアメタルです。タングステン。
これからどんどんレアメタルの価格が上がっていくので恐ろしいです、眼鏡なんてレアメタルの塊ですから。

当然メガネってレンズが入ります。鼻側の重量が一番重くなる。そうすると鼻への負担が半端ない。
それを緩和する為のあえての重りです。
それでもフレーム総重量としては軽いんですよ。

何気にケースが凄いんですが、それは買っていただいた方のみのお楽しみという事で…。