1967年に出版された、日本の職人が使用してきた道具をまとめた書籍「道具曼荼羅」。
職人自らが独自の紋様などの細工を施して、道具の美しさと長く使う事を考えて作られた造形。
その世界観をデザインに落とし込んだのが、今回のコレクションです。

その色が特に強く出ているのがこのテンプル。（最後の写真）
iphone13なんですがうまく撮影できませんでしたので、WWDの紙面をお借りしています。
このモデルにも同様のテンプルが採用されています。
長方形型のテンプルに３次元プレスでミル模様を刻み込んでます。

そしてテンプルエンド、シノミと呼ばれる部分には、紗綾形文様が彫り込まれています。
何て読むと思いますか？”さやがたもんよう”です。
ここまで説明すると結構長くなりますので許して下さい。

それとは別に話変わりますが、視界を妨げない位置にテンプルを取り付けたメガネ、フルビューって言うんですけど、それの”ブリッジ”から着想を得て作られてあるらしいです。
フルビューの起こりはアメリカンオプティカル社のフレームだと思います。そっちのテンプルをイメージソースに使っているのが同EYEVAN社のモデル”quincy”や”swinger”に当たると考えています。


レンズシェイプはクラウンパントです。僕が好きなんでしょうか、クラウンパント。気が付けばオーダーしまくってます。困りましたねぇ。
このサイズ感でメタルで作られていることも相まってクラウンパント特有の「眼鏡かけてまっせー！！」って主張する感じ、クセの強さが抑えられてコロンとしたかわいい感じになってます。掛けていても気恥ずかしくならない、選びやすいメガネかと思います。