「E5 eyevan」から「M18」の御紹介です。
オフィシャル解説文の後、当店が勝手に深掘りして喋ってます。
長くなってますのでご興味があればご覧になってみて下さい。

＜オフィシャル解説＞
しっかりとした体積を持つm15型ブリッジとチタン製トップバーの2ブリッジにより軽量かつ形崩れしにくい設計。
傷を目立たせない極細のヘアラインを配したフロントリムは2.5㎜厚の奥行きがあり、適正な強度と度付きレンズの厚みを考慮した。
m15型のBSチタンテンプルは丁番周りの強度を高めるために、駒の外周を囲むような形状を相口部に有している。
CPとシリコンで成形したグリップ性のあるモダンのエンドにはスウェーデン語で重い石という意味である非常に大きな比重があるタングステン製のエンドチップを組み合わせ、前方部及び鼻梁部に掛かる重量を軽減させた。
掛け心地が良く、軽くて壊れにくいという理想的なプロダクトを追求した。

以下当店が勝手に喋っています。

EYEVAN社が「形態は役割、目的に従う」という生物学の思想から直接的に影響を受けた機能性を追求したコレクション。
それが「E5 eyevan」と呼ばれるプロダクトです。

五つの要素から形成されてます。

実用的（装飾的なオブジェや美術品では無く道具）である事。
機能（過度な装飾はせず無駄を削ぎ落した機能性）が必然である事。
安心して扱える事。（掛け心地）
フレキシブル（年齢や性別、骨格にとらわれない調整が可能）である事。
長く使える事。（壊れにくくモノとして長く使用できる）

この考えを元に使用される素材や修理のしやすさ、交換パーツまで考え抜かれたアイウェアです。

今回ご紹介する「M18」。
個人的にサイズ感・レンズシェイプ・トップバーの絶妙なカーブ加減。
全てがドストライクです。

ミリタリー発祥のアイウエアであるツーブリッジ。
30代～50代の方々はステレオタイプとして男性紳士枠のイメージが強すぎるが故、
避けてこられた方も多いデザインではないでしょうか。

とくにナス型の「ティアドロップ」と呼ばれるモデルは、戦闘機パイロットの酸素マスクと干渉しない様にと作られた事でも有名です。
代表的なモデルがアヴィエーターですね。

今ではトレンドの転換が起こり若年層を中心に人気が集まってきています。
だからと言って昔の70年代、80年代のヴィンテージをを引っ張り出して来るのは年齢を選ぶと考えています。

今選ぶならリデザインされている現行モノがやっぱりお勧めです。
過去のデザイン当時の物を掛けられるより今の装いにハマりやすいと思います。
最大の特徴はやはり鼻幅だと考えています。
日本製のヴィンテージだとどうしても鼻幅が狭く作られてます。
個人的な感覚ですが、ブリッジが広い方が抜群に今っぽく格好いい。

最近またようやく日の目を浴び始めたツーブリッジ。
サイズ感やレンズシェイプで色々と差が御座います。

拡大写真では見えにくいですが、リムの側面にストライプの様に直線のミゾが彫られています。
これただの装飾模様では無く傷を目立たせなくする為の使用になっています。

丁番部分は上から筒状のパーツを通して下からネジを入れる。なぜネジが緩んで抜けるかと言いますと、テンプルの振動がネジに直接伝わるからです。
それを防ぎます。さらにネジのギザギザ（ピッチと言います）が通常の二倍。これでさらに抜けにくく緩みにくい。

そしてβチタンより遥かに高コストなBSチタンを使用しています。
BSチタン（バイオソフトチタン）とは、生体用に開発された新チタン合金です。
「高強度かつ高弾性」の相反する特性を併せ持ち、優れた切削加工性を有しています。
加えて同ブランドの「M15」から採用された丁番の強度を高める為のデザイン。
（「M15」当店在庫御座います。２０２５年５月）
丁番・ネジの周りを沿う甲冑の様な形状、テンプルを開いた状態だとヨロイからの繋ぎ目が見えず、丁番の無い一繋ぎのデザインの様に見えます。
勿論、眼鏡作製者による細かな調整も可能です。

耳にかかる部分はｃｐ素材を芯材にシリコンチューブを巻き付けています。これによりグリップが上がる訳です。
テンプルカットも可能です。
そして先の金属、これ飾りじゃないんですよね。レアメタルです。タングステン。

当然メガネってレンズが入ります。鼻側の重量が一番重くなる。そうすると鼻への負担が半端ない。
それを緩和する為のあえての重りです。
それを加味してもフレーム総重量としては引くほど軽い。

国産の良い眼鏡です。
良かったら是非。